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モトチカ

Author:モトチカ
2004年10月より走り始め
2005年11月に
初フル完走したばかりの
なんちゃってランナー
当面の目標は野菜ソムリエ
長谷川理恵さんの記録
3時間15分切りが目標

自己ベスト
フル  3:17:30(08/04/20)
ハーフ 1:28:10(08/01/27)
10k    39:38(08/05/11)
5k    18:52(08/02/24)
奥武蔵ウルトラ(75k)8:45:02
実は約60カ国をふらつき
キャリア7年目にして
日本に復帰した
元バックパッカー
だったりする。

日本社会に復帰して
無事10年。
仕事はシフトで不規則なので深夜帰宅、平日休み多し
妻と6歳の長男、2歳の次男との4人暮らし。

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幾千万のありがとう 東京マラソン 10k〜30k 歓喜の品川〜想定外のガス欠まで
出遅れた完走記の完成をせかすように東京マラソンの完走証が届いた。
そこそこ立派な感じだが、
これなら当日プリント出力できたんじゃない?
ともいえる出来だ。
公式のスプリットタイムはオフィシャルサイトで出てたタイムと
ちょっと異なっていた。
さて改めて続きを




■スタート〜10k 50分32秒
■10k〜20k    49分34秒
10kを50分とスタート直後ペースに乗れない時間帯があったものの
ややゆっくり目で入る。予定は48分だった。
走り出すまでは前半を押さえ、
レースを組み立て後半にペースアップの予定なので
タイムとしてはまあ悪くない。
だが、感覚的には苦しくもないが4分45〜50秒くらいで
走っているような感じもする
ちょっとペースをあげたい気持ちだが
まだ体は温まっているとはいいがたいので自重する。
というかスタートの歓喜と立ちションの衝撃、
大群衆の中を走っているという興奮で
頭の隅に追いやっていた尿意があらためてやってくる。

仕事柄、トイレに行きたいと思ってから
4、5時間我慢することに慣れているので
最初はこの尿意を抱えたままゴールすることだってできるから、
今は気にすんなと思っていたがそう思えば思うほど、
膀胱に重い不快感を感じる。こりゃいかん
しかしトイレでのロスは避けたい、
というかトイレの看板が出ているところは
いずれも、そのトイレがコースからは見えない
もしくは見えても長蛇の列をというのが続いていた。


13k地点 三田を過ぎたあたり。
ここでは以前雨の東京国際女子をまっちさんとマサさんと
一緒にこうめさんやmikuさんを応援したところだ。
あのときの雨も冷たかったが今日の雨はもっと冷たいなあ・・
と思っていたところで
右手前方に列のないトイレ発見!
これはもう行くしかないでしょ、
ということでコースアウトしトイレに駆け込む。
が、先客がいた。
まあこれは待つべし。男のトイレは早いのだ。
しかもいたしている人も早く出たいに決まっている。
とあせらず待つと数十秒で出てきた。
さっと出すものを出しスッキリ。
タイムロスはわずか1分30秒ですんだ。
たった1分30秒、されど1分30秒。
でも立ちションしちゃうよりずっとマシだ。
これでトイレ問題を気にすることなく走れる。
改めてコースに戻りちょっと冷静になった目で周囲を見ると
やっぱりすごい応援の数。
まだ夢は終わっていない、これからこれから。

はやる心を抑えるように走ったつもりだったが
結果的にはペースアップして
10k〜15kのタイムはこのレース内の各5kの中で最もペースの早い
24分9秒。
トイレロスの1分半を入れると22分半で走ったことになる。
でも足も呼吸も楽だ。
ようやくペースに乗ったらしい、でもあせらないあせらない
とこの時点ではまだ自分で自分を抑えられていた。
あっという間に品川折り返し地点を迎える。
ホントに早い。沿道の応援にも熱が入ったものが増えてきた。
がんばれ、がんばれの声がつめたかった体に暖かく染み渡る。
もう寒くない。

がんばれ!
ありがとうございます!
を幾度となく繰り返しているうちに、
頭の中にあったさまざま想念が姿を消し
いつもは心の奥底にしまわれている生の感情に応援の声は響く。
走るようになって一番よかったと思える瞬間だ。

日常生活において私たちは多くのしがらみの中で生き続けている。
でも、がんばって、ありがとう、
この当たり前の言葉が本当に心から受け取れているかというと、
どうしても幾重にも折り重なった心の壁に阻まれ
本当の気持ちを受け取れることもなく、
本当の気持ちからのありがとうがいえないでいる。
そうやって生きるていることがわかるまではもどかしい、
とさえ思わなかった。

でも走るようになって苦しい時のガンバレ!が
どれだけ心に響くかということ知ると
折り重なった心の壁に、その想いがこもったガンバレ!という言葉を受けるたびに
ズシンとひびく。
そんなズシンとひびく、がんばれをこんなに何度もいわれ
何度もありがとうを返しているうちに、
心の中で人を秤にかけたり色眼鏡で見たりという
鬱屈したものはすべてなくなる。

素直にうれしい。
素直にありがたい。
そして感謝できる自分が心地よい。
「歓喜」と表現できる感情は突然降りそそいできた。
16kを過ぎたあたりでそれは唐突にやってきたのだ。
気がつけば丸裸にされた私の生の感情に
余りあるこの応援に心は震えた。

ああなんてこった。
前が見えないのは雨じゃなくて涙だったのか。

幸せだった。
ちょっとレース中盤にもなっていないのに早いけど
これもひとつのランニングハイってやつだろう。

大人になる過程で人の言葉に傷つけられないように
いつからか作っていた心の壁はなくなり、
子供のように生の感情を出して走る。
泣きながら。

まわりを見ると応援する人も走っている人も皆笑顔に見える。
距離的にもまだつらくないからってのもあるだろう。
でも私にとっての東京マラソンで歓喜に包まれたのは品川からの折り返しの直線を走っているつかの間の出来事だった。

17k〜18kのあたりでmikuさんが後ろから声をかけてくれる
「最高だね!」とmikuさんも満面の笑みだ。
この日私は笹川財団がEXPOで配っていた目標タイムと名前を書いた紙を
背中に貼り付けていたのだ。
目標タイムは今となっては恥ずかしいが
自己ベストを1分上回る3時間25分と書いた。

mikuさんからすごいね、がんばるんだね!といわれて
いつまでも泣いたり喜んだりしてる場合じゃないと改めて再認識。
じゃあお先にーということですぐに先に行くことに。

ハーフ通過タイム 1時間48分43秒
よし、もう抑え気味なのはいいや。ペースをあげなきゃ
ということで抑えるという気持ちを意識から取り払うことに。
しかし、思いの他足が前に出ない。
足は痛くも重くない、おかしい・・・

22kを過ぎると突然体にダルさを感じる。
視界がなんだか狭く感じられ、眠気すら感じる。
なんてことだろう、まだハーフを過ぎたばかりなのにガス欠症状とは。

コースはすでに花の銀座に入っていた。
折り返してきたネオスさんを発見し声をかける。
むこうは31k地点。おおこれはサブスリーペースだ。

沿道の応援に声を出し、折り返してくる高速ランナーにエールを送り
気合を入れなおそうとするがどうにもこうにも力がでない。
今までのフルはガス欠になる前に足にきていた。
今回は足はつらくはない、でも体が重くなり足が前にでなくなり始めていた。
こんなところで・・・まだ先は長いのに。
何のために前半温存してきたかわからないじゃないか
と思うが思い返せばスタート前にあの寒さで体力を消耗してしまったんだと思う。
ああ、言い訳だけ先に考えてしまった。いかんペースが下がる・・・
たぶん見た目にはそんなに苦しそうには見えなかったのだろう。
ここでとよさんに声をかけてもらう。
「どうですか調子は?」と聞かれるて
もうすでにヘロヘロです、といったがとよさんの軽快な走りを見て
なんとかちゃんと受け答えをしたと思う。
しかし、とよさんは「じゃ」ってなノリでさっさと前方に消えていってしまった。
以後とよさんの背中は何度か現れては消え、現れては消える蜃気楼的な存在となる。

20〜25kのタイムは25分25秒とそれほど変化はないように見えるが
実際の1kごとのスプリットタイムを見ると

21k 4:58
22k 5:15
23k 4:58
24k 5:08
25k 5:12
 
というような状態で、ペースが乱れ始めてきている。

あとあと私と近い走力の人のブログを見ると
どうもこの辺でペースを落とし初めている人が多い。
雨と寒さの影響はやはりあったか。
頭の中ではすでに目標からかけ離れたタイムでゴールした後の
いいわけを考えている自分がいる。
あーもーちくしょーなんだよ。さっきまでの感動はどこにいったんだ

浅草折り返し手前で人形焼を食べる。ふやけてる・・・
アンパンもいただく。大きすぎで食べきれない・・・
あーもーと左手にアンパンのかけらをもったまま雷門を通りすぎる。

雷門はその昔隅田川はさんだ向こう側で新聞配達少年をしていたときに
よくきた場所だ。
成人して、バックパッカーを卒業してからも外人の友達の浅草案内は
いつも楽しかった。なんといっても花やしきつれていったときの反応が最高だね

なんてことがちょっと頭をよぎるが、この頃はもうしんどくて
歯を食いしばらないと走れない状態。
沿道の応援に答えられない自分がくやしい。
頭の中ではいろんな妥協のささやきが聞こえる。
もうファンランでいいじゃん、とか
3時間40分くらいでもいいでしょ、とか
青梅もがんばったし、足も痛くなるよまたこれ
との声も聞こえる。

ああでもあきらめたくない。結果がついてこなくてもいい。
自分の中でちゃんと力を出し切ったという思いで走らないと必ず後悔する
気合をいれろオレ。
そう思っていたら前方にベジーの幟が!
唯一の銀座待機組みマサさん改めそのまんま南氏だ。
サッカーでゴールしたときのようにおおおおお!と雄たけびを拳をつきあげる。
気合が入った。
そして意識が少しはっきりしてくると
ようやく30kをむかえようとしていた。
この5k 26分ちょうど

26k 5:07
27k 5:20
28k 計測見落とし
29k 10:19(5:10)
30k 5:11

20k〜30k 51分25秒
2007年参加大会 | 【2007-03-17(Sat) 02:02:59】 | Trackback:(0) | Comments:(2)
コメント
走っていないとわからない、ランナーの気持ちの奥底、書いてくださってありがとうございました。
純粋な気持ちに帰れるっていうのが、ものすごく伝わってきました。
走ることの意味は人それぞれだけど、そういうこともあるのですね。
私もそんな経験が出来るように、正面からランに向かっていかないとね。
2007-03-19 月 11:27:50 | URL | 海実子(みみこ) #- [ 編集]

海実子さん
感動だなんて
いやだん〜なんだか恥ずかしいぃ
って感じでございます。
でも走りながらボロボロ剥がれ落ちる心の垢みたいなのってありますね。
その垢取るために走っているというか
その垢を取ったときの自分を感じたいから走っているというか、いつも色々考えさせられます。
2007-03-20 火 02:25:15 | URL | モトチカ #- [ 編集]
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