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【第15回星の郷八ヶ岳野辺山高原100kウルトラマラソン完走期】 後半 58k~ゴールまで

58kエイドで折り返して北相木村役場を出てからしばらく歩きだった。
よりサンタさん、えくんちょさんと再びすれ違う。



この区間は平坦なので
できるだけしっかり走っておきたいところだったが
胃腸はダメージを受けたときに脳に

「ちょっとさ、その揺さぶるのやめてくんない?」

というメッセージを送るようです。

足はぜんぜん残っているのに走れません。
あ~これ、秩父往還の時にも経験したなぁ。
でも必ず復活するはず。
そう思うもなかなかうまくいかない。
走っては歩き、走っては歩きの繰り返し。
でも結局は気持ちの問題なのです。
何かきっかけがあれば。ときっかけを探しながら走りと歩きを繰り返す。


ほとんど歩きベースで60k地点を通過。
この時点で7時間51分。
残り時間は6時間ある。
これまでのペースと今の体調を考えると厳しいな、と思いつつも
秩父往還は100k走ってから残り6時間でかなり歩きが入りつつも
残りの43kを6時間弱でいけたことを思い出す。

そうだ。オレは秩父往還永久ゼッケン245番
絶対にいける。
あの時は足も内臓もやられていた。今よりずっと悪かった。
しかも夜だったし。
それでも最後の2時間はしっかり走れたじゃないか。

と自分に言い聞かせる。
けど、気持ち悪いぃ・・・ああ。


反対車線の折り返しランナーの姿がだんだんまばらになってくる。
折り返してまだ数キロ。どうやら結構うしろの方にいるらしい。
71kの関門にはまだまだ時間の余裕があるのに。
とすると、リタイヤ者も増えたかな。

てなことを考えてると
最後尾のランナーが収容車もかねた大会運営車両を引き連れているのが
反対車線に見えた。
げ!この折り返し区間はたしか8kくらい。
こちらは折り返し終わろうとしていたけれど7k後方が最終って
ちょっとやばい。



これがこのドナドナモード脱却の最初のきっかけだった。
もちろんずっと走りには転換できなかったけど
歩きより走りの比重が増え、少しずつ前のランナーを拾いはじめる。







68kエイド。
65k地点から少しずつ上り始める。




71kエイド到着






71kの部のゴールはここでゴール。
42kの部が下り坂がゴールなのに対して71kの部は上り坂でゴールなんですなぁ

エイドはすぐ出てトボトボ歩いていると後方から
「モトチカさーん」の声
ここでトレイル区間、42kエイドで会っていたすーさんと再会。


へばっていた時の天使!
一緒にしゃべりながら名高い難所、馬越峠へ。



しばらく町でしたが、再び静かな林道です。
緑のカーテンがいい感じ。
あーなんか落ち着きます。

とりあえず足を残しておく、という名目で
上りは再び歩き。
すーさんと一緒なので腕を振りながらの早歩きモードで行くので
へばっているランナーをがしがし拾っていきます。



すーさんは
体が冷えるから、ということで時折小走りに。
このあたりからすーさんの背中を見ながらおいかけます。
歩いているけど、早歩きなのでヘロヘロ歩きの人たちを抜いているので
やけに順調に感じ、少しずつ気持ちが上向いてきます。





すーさんは前日ふるせさんにガイドしてもらった際に
「この区間に入ると各カーブごとに番号が振ってあって57番から始まって
41番で馬越え峠らしいですよ」
と教えてくれる。

51番・・・
おニャン子クラブだと誰だっけ・・・?
えーとえーと杉浦美雪は50番・・・
あれあれ?会員番号なら暗証できるのに・・・

少し復活しつつあるけど、頭ははっきりしていないらしい。
49・・・49はえーとB組から昇格した・・
うがーー
48はわかる。我妻でしょ。
あれあれ、47から43がまったく名前が出てこない。
ちょっとまてちょっとまて落ち着けオレ。
会員番号の歌を歌うんだ・・・



ああ4番からだからなかなか40番台までいかねー

あ、というか40番台はこっちじゃない。
こっちだ




なんて思っていたら
42番目のカーブ。
すーさんから
「あとひとつ~」
と声がかかる。

は!歩いていたからなのか
脳内おニャン子やっていたからなのか
後半最大の峠があっさり終わってしまった。


馬越峠エイド到着。
関門閉鎖40分ほど前。



暖かい飲み物がおいしい~

峠のてっぺんまで来たら後は下るだけ。
走るのはここしかない。
そのためにも大好きな上りで歩いて温存したわけだから行かねば!

よし。
と一声だして走り出す。
すーさんはシンスを痛めているため慎重に下るとのこと。
対する自分もいつ止まってしまうかわからないので
先行かせてもらうと声をかけここでスイッチオン。

ずっと走っていなかったので
最初はすぐに息があがり、振動であちこち痛くなるが
ここで一度止まるとなかなか復活できなさそうな気がするので
うりゃ!と気合を入れて下る。下る。



でも82kエイドのお姉さんが美人だったのでちょっと足を止めるが
すぐに走る。

走る走る。

下りならいける。

ああ上りの方が好きだったのに
今年はトレランで下りのコツをつかんでからというもの
下りであまりダメージを受けなくなったような気がする。

カーブ番号が瞬く間に20番台へ

29番・・・渡辺美奈代 みなよの美の字はみんなのみ~


25番・・・吉沢秋絵 


18番・・・永田ルリ子   ああルリール文字はいったいどこへ


このあたりから頭もしっかりしてきた。

仲間からメールが立て続けに来て元気になる。


里が見えてきた。


何度めかの雨の小休止
(止んだ!と思ってもこの日はすぐに振り出した)。



北相木村役場折り返しのあたりから立ちションランナーを見なくなっていたが
ここでまた、田んぼに向かってイタすヤツが・・・
あ~もー





1番カーブを過ぎると
85k地点。
キロ6分ペースまで回復してきた。

道が平らになったとたん、足が重たく感じるが
せっかく走れている勢いをとめたくないので
がんばって走る。走る。

走っていればどんどん前のランナーを拾っていけるので
元気も出てくる。
ずいぶん前に抜かしたランナーに追いつきつつある。


ほどなくしてまた雨。
ここからはゴールまで止むことがなかった。



87kエイド。
ここでうどんをいただき、
この日最後のトイレ。


この時点で12時間。残り13kであと2時間。
覚悟はしていたがここでまた足が止まる。
最後のピークとなる90kからの上り前に
少しでも走っておこうと思うが、
休んで足がだるくなってきた。

1分走って、1分休むを繰りかえし復活をまっていると
すーさんに追いつかれた。
だいぶ先行したと思っていたが
走らないとやっぱり走れている人には追いつかれるな。



90k

12時間31分。
3kで30分つかっちまった。
残すところ10k。


キロ9分で行けば間に合う。
キロ9分は1分歩き、1分走りのつなぎでいけるタイムだ。

最後のピークくらい走りたかったが
ここで再び気持ち悪さが応えてきたので
歩きに入る。
すーさんは元気そうに小走りで上っていった。

この上りは92kあたりで途切れるとのことなので
この2kを歩くことを許し、残り8kを走ろう
と気持ちを切り替える。

ネオスさんから電話が入り
まだ90k過ぎたばかりだと伝えると
「これからまた最後にかけて寒くなるから気をつけて。
ゴールで待ってるから」
と励まされる。
ありがたい。
ネオスさんはサブ10を達成したらしい。
すげぇ

4時間も待たせちゃった申し訳ないけど
待っていてくれる人がいる、というのはうれしい。

92kで上りきった。

残り1時間。キロ7分ちょっと。
走りつづけないと間に合わない、待ったなしのタイムになった。
もう走る。走れ、オラ!
と気合を入れて走り始める。


うぷ・・・気持ち悪い。


今回は確かに天候は厳しかった。
雨もずっと降っていたし風も強かった。
横殴りの風で耳に水が入ったりもしたし
体もかなり冷えたけど、それよりもやっぱり
この嘔吐感によるダルさで足が出なくなって
気持ちが切れそうになるのが一番しんどい。


再び秩父往還の時を思い出す。
あの時も同じくらい気持ち悪かったけど
それ以上に足の痛さが痛烈だった。
今回は足が残っている、体はもっとがんばれるはず。


93kエイドをパス。
この頃になると収容車をかねた大会関係車が
うろうろし始める。

「がんばれ~!間に合うぞ~メダル貰って帰れよ~」

と励まされる。

いつもならつらい時こそ声を出しているのに
声が出ない。なんとか手を振り返す。


走り始めると今まで同様前にいるランナーをどんどん拾っていく。
拾えるランナーは皆一様に歩いている。

おいみんながんばれ!走らないと間に合わないぞ!
走ろうぜ!


と心の中で声をかける。


夕暮れが近づき、あたりが暗くなり始め
雨脚が激しくなり、前を走っているランナーが次々と
足が止まっていく。
厳しい。最後の最後でこの追い討ち。
なかなか容易に完走させてくれないぞ。野辺山。

みんながんばれ!負けるな!走れ~!
ここまでがんばったじゃないか!


95kで残り30分。
ついにキロ6分。


再び上り坂。
たいした坂ではないが
最後の最後でまた坂。
ここまでずっと上りは歩きだったので
足が条件反射で一瞬止まってしまうが
気合を入れて駆け上る。
雨が川のように坂を流れ落ちていてバシャバシャさせながら上る。

残り4k
ゴール会場のアナウンスが聞こえ始めた。

「xx番 xxさん おめでとうございま~す」

「xxさん デカフォレスト達成です!」

「さあそろそろ暗くなり、そろそろ14時間の戦いも終わろうとしています」


といっている声が聞こえる。
あーちょ、ちょっと待って~まだ終わらないで~


あたりは暗くなり始め、さらに雨と霧で視界がぜんぜん利かない。
ゴールなんて見えないがアナウンスが聞こえてきて
残り時間が少ないことを改めて聞かされ、少しペースアップ。

97kで最後の坂。
最後の最後まで小さな坂を用意するとは。
案の定、ずっと走れていた人の足もとまる。

ここで止まったら負けだ!おりゃああ!と気合を入れて上る。
いけるまだいける~

あれ?アナウンスが聞こえなくなった。
ああなんと最後は会場に近づいた後にいったん遠ざかるのか。

これは精神的に応えるぞ。
妙に静かに感じる。
視界が利かないと妙に直線が長く感じる。

あと3kって感じがしない。
時計ではあと17分。キロ6分切ってしまった。

距離表示、ここまでも10k単位は正確だったけど
途中区間は不正確だった。
短い方に不正確だったらいいけど、実質1k増しだったら
もーアウトか。
と弱気な気持ちになる。

雨脚はかわないが風がどんどん強くなり
横殴り状態に。
残り2kの看板が見えた時点で
かなりつよい突風が吹きつける。

目の前でどんどんランナーが歩きだす。
ラスト10k、おいぬいたランナーは100人を越えていると思う。
このギリギリのところを走っているのは
自分だけでなく、皆ギリギリな状態のはず。

そのギリギリのところに
元気だったらなんてことはない、坂や雨で
最後の気力を奪われてしまうランナーを見るのはつらい。

くわえこの突風はたぶんこの日最大級。
共に走った仲間が風に足を止めてしまうのを見て
必死に、がんばれ!走れ!と心の中で叫び
状態をかがめ、腕を振る。


それでも風は3段階くらいに強くなり
前方から激しく吹きつける。

ここで最後のスイッチが入った。
最後の最後で闘争心がメラメラと燃えてきた。

んなろ~~!!
かかってこいやー!!


と絶叫。
雨も風も霧も坂も
もっときついのを知っとるんじゃ!!
台風の中走ったことだってあるわい!
なんだこんなもん!

うりゃああと叫びながら突き抜ける

と、カーブを曲がったら風がやんだ。
正確には追い風になったみたいだ。
急に静かになった気がする。
まだゴール会場のアナウンスは聞こえない。

残り10分を切っている。
ここまでずっとランナーを抜いてきたが
最後にゼオン鉄人会(て背中に書いてあるの見えました)
のランナーに抜かれ際に声をかけられる

「まだいけますよね!? 間に合いますよね!」

「はい!行きましょう!」


と返事。


ゼオン氏はラストスパート状態だ。
あっという間に100mちょっと離される。
でもあの人を追いかければ間に合うはずだ、
と歯を食いしばる。
歩きモードに入ってしまうランナーをたくさん
見てきた中で元気な人の走りを見て元気をもらう。

ところがゼオン氏、ところどころで歩きが入る。
あ!
と思ったらすぐ走り出す。
どうやらゼオン氏は足をやられているみたい。
でも3秒程度歩きが入ったらまた走る
を繰り返している。
なかなかおいつけない。

ラスト1kの看板が見えた!
会場のアナウンスが聞こえる

「さああと残すところ4分です」

霧でゴールがまったく見えない。
あ、ここは野辺山駅の近く。

人がだんだん多くなってきた。
「残り3分です」

このカウントダウンでドラマチックさが増しますのう。

この風雨の中沿道にボランティアスタッフや
すでにゴールしたランナーがたくさんいる。

「よくやった!」

「もう少しだぞ!」

「間に合うぞ!」

「おめでとー」


ゴールが見えた!
と思ったところで

「残り1分です!!」
のアナウンス。

ゼオン氏がゴールしたのが見えた。

わけもわからず叫びながら
ハイタッチを求める人に手を出しながら駆け抜け
ゴール!




13時間59分7秒(ネット)
制限時間までわずか53秒

ゴールと同時にでかい水溜りに足を突っ込んでしまうが
ずぶぬれのボランティアのお姉さんからメダルをかけてもらう。

最後に追い抜いてきた仲間たちが気になり
息を切らした状態で振りかえる。

残り53秒で3人がゴールに間に合った。

14時間をわずかにオーバーした人が7人
ゴールゲートをくぐっていた。


って写真とってみたけど
ガスっていて何じゃこりゃ・・・



ラスト8kで走り始めてからゴールまで100人以上抜いたと思う。
そのうち同じ完走メダルをかけてもらえたのはわずか3人。
道中の雨、風、峠越もきつくなかったといえばうそだけど
最後のゴールを阻むかのような自然の演出がすごかった。

しばし放心しているとえくんちょさんに会い
お互いのゴールをたたえる。

制限時間を終えたのであたりは撤収準備をしはじめた。
とりあえず体育館に入り、一息。
あまりにも疲れていたのでへばっていると
かおちんとRinkoさんを見つけ、荷物を回収してもらう。




ほどなくしてネオスさん、すーさん、ふるせさんと再会。
ネオスさんの車に乗せてもらい家路についた。
東京は雨の痕跡も消えかけ、気温も暖かかった。


ずっしりと重たいメダルは家に帰りつくまで首からぶら下げていた。




今回も移動においてはネオスさんの車に乗せてもらったり
道中でもへばっているところで重さんや、すーさんに
ずいぶん引っ張ってもらった。
他にも声を掛けてくれたランナー仲間多数。

天候のせいもあるが、立ちションランナーの多さには正直閉口したが
厳しい中を走りきれたのは皆のおかげだと思います。
沿道でボランティアをしてくれた地元の方を含め
大会関係者に感謝!
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テーマ : マラソン
ジャンル : スポーツ

tag : 野辺山ウルトラマラソン

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おつかれさまでした。

お疲れさまでした。私は、42kにはじめての参加でした。来年は、なんとか100kmに挑戦したいと考えています。

>toshiさん
はじめまして!
ですよね?
野辺山は100でも42でも濃厚な時間がすごせますねぇ。
でもせっかく一日あるんだからやっぱり長いほうがいいな、と思うのです。
来年見かけたら声かけてくださいね

お知らせ

※普段の練習の記録はジョグノートに記録してます
2011年のレース予定

1/30 館山若潮マラソン
2/20 青梅マラソン
2/27 東京マラソン

カウントダウン!
プロフィール

モトチカ

Author:モトチカ
雁坂永久ゼッケン 245番
川の道永久ゼッケン145番
それが私を示す記号であり誇り


2004年10月より走り始め
2005年11月に
初フル完走してから
当初は
3時間15分切りを目標としてきましたが
2008年のつくばで達成
その間にもその後にも
脱線してより長い距離を走ったりあーだこーだの日々
の中で秩父路を走る楽しさを覚え
秩父ばっかり走るランナーへ転向。
ロードのジャーニーラン専門に
なりつつあります


自己ベスト
513 129:42:00(14川の道フットレース)
265k 56:52:21(12川の道前半ハーフ)
143k 22:43:45(12秩父往還)
100k 11:13:58(11いわて銀河)
77k 7:36:39 (09奥武蔵ウルトラ)
フル  3:07:51(09/3/15 荒川)
30k   2:03:34(09/02/15 青梅)
ハーフ 1:25:36(08/10/26 手賀沼)
10k    39:38(08/05/11 @練習)
5k    18:25(09/02/11 西東京)

実は約60カ国をふらつき
キャリア7年目にして
日本に復帰した
元バックパッカー
だったりする。

ユーザータグ

ラブ秩父 雁坂峠越え秩父往還143km走 奥武蔵ウルトラマラソン トレイルラン 川の道 野辺山ウルトラマラソン 奥武蔵練 つくばマラソン 東京マラソン かすみがうらマラソン 青梅マラソン 所沢航空公園8時間耐久走 手賀沼エコマラソン みたけ山岳マラソン 荒川市民マラソン 青梅高水山トレイルラン 新宿シティハーフマラソン 旅ラン 西東京市ロードレース 館山若潮マラソン 川の道フットレース サヨナラ年の瀬マラソン 赤羽スマイルマラソン EKIDENカーニバル 所沢シティハーフ 湘南国際マラソン 上里町乾武マラソン 江戸川陸上競技場ナイター記録会 皇居駅伝 

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